DSiカメラのチュートリアルに思うこと

 DSi のカメラはおもちゃみたいなものだし、デジカメとは比較にならない。しかし、ハンズオンのチュートリアルがあって、撮影と使い方をガイダンスしてくれることを、家電業界の人は触ってみてどう感じただろうか。僕は、これは子供にも使えるし、機械音痴のうちの母親でもこのカメラは使えると思った。

 任天○ではないが、実家に置いてある PSXXMBクロスメディアバー)は説明書をまったく読まない状態でも親は触って、僕のカープ番組の録画が正常にできたかどうかをチェックしてくれていた。しかし、アクオスのハードディスクレコーダは予約や番組の削除も難しくて、こないだ帰省したときは番組の削除を頼まれてしまった。

 たとえば、デジカメを起動したら初回チュートリアルがスタートするようにすれば、うちの母親でも使えるかもしれないし、ハードディスクレコーダを起動したら番組の予約のやり方や再生の方法をハンズオンでひととおりなぞれば、すぐに覚えられるだろう。そのうち新機能に興味が出て、マニュアルを探るかもしれない。

 でも家電とかデジタル機器は、チュートリアルはマニュアルに書いてあるものになっている。おかげでマニュアルを読まないうちの親父は未だに携帯電話が使えない。マニュアルを読まないというか、蛍光ペンを引きながら読んでるんだけど、頭の中に入らないのだ。実は僕もPHSはマニュアルを読まないので、未だにメールとアドレス機能くらいしか使えない。なんか色々機能はあるらしいんだけど……

 ゲームはユーザーがマニュアルを読まないという前提に立って開発されるので、必然的にカメラもこうなっていく。「任天○の視点でCMSを作ることを想像する」みたいなことを言っていたけど、任天○でなくても当然やっていることも参考になると思う。