突きつけられる問題

 先日のエントリにトラバをいただきました。m(__)m

縦から見る、横から見る、斜めから見る

複数の言語を扱えるようになろうね、というのは表題のような事に尽きるのではないだろうか。一つの問題を解決するのに解き方をどう考えるのか。その「考え方」が色濃く出るのが言語なのだろう、と(別にプログラムが書けない)私は理解している。

なので、ゲーム業界と IT 業界だからというより「普通、仕事として割り切ってやってるだけ〜というのでなくて、普段から興味を持ってプログラムに接しましょうね。」というだけ話のような。

 僕がネットで見た議論とかは「複数の言語が扱えないプログラマは○ねだよね」的な論調で怖かったのだけど(なんとかの誤解とかいうエントリのリンクを追ってったら、そんな凄い話になっていっていた。無くした。orz)、上のような話だとすれば理解できる。たとえばまつもとさんもそんな書き方ですし。

 僕的には「ほぉほぉ、あっちの世界では、そうやってキャリア形成していくのか」みたいな感じで読んでいっていたので、上で指摘されているような「ちょっといい話」だったのだとしたら、そうなのか(^_^A;; というちょっとした拍子抜け感があります。(^^)

 ただ、上の「一つの問題を解決するのに解き方をどう考えるのか」これを具体的に見ていくと、例えば、

  • 誘導ミサイルを(ゲーム性を保ちながら)格好よく飛ばす
  • AIが操作している乗り物をカーブに合わせてナウくドリフトさせる
  • 流体の外的影響に対するレスポンス


 といった問題を解決する解き方は、(トラバをいただいた話も話として理解できます、が)色んな言語を知ってるから解けたとかそういう類の話ではない気がする。やはり、数学をどう使うかという話であり、あとはどれだけ引き出しを持っているか---現実の体験、知識、映画、あるいはライバル製品---が、解決に寄与してくれる気がする。

 で、上のお話がストンと腑に落ちてくるかどうかががやっぱ業種によって違うのではないかと思うのです。他にもたくさんの業種が存在してそこにプログラマはいるんですが、上の話で「ふむふむなるほど」となる人と「いや誘導ミサイルは……」とかになる人が、僕はいると思う。

 考え方(?)で問題を解くことが主な業種もあれば、数学で問題を解くことが主な業種もあれば、電気工学で問題を解くことが主な業種などがあるんじゃないかと。だからやっぱり「業種によって違うんじゃないか」という見解をまだキープしてます。

 それがあるから「普段から興味を持ってプログラムに接しましょうね」的な話が、適切な業種で、適切な話として成立するのかなと。やっぱりこれはうちの業種で優先的に成立するかというと怪しい気がする。もちろん、何が何に役立つか分からないからそういう意味で切り捨てることはないけども、前エントリで書いたように「数学は鉄板」なので、やっぱりオススメ話は数学中心になる。

 逆に IT の会社だと、朝、出勤した途端に企画さんから誘導ミサイルの飛ばし方について相談されるなんてことはないと思う。では、代わりに、どんな話をしているのか。この部分の想像力が僕に欠落しているのかな。

「普段からどのような問題を解決しなければならない人たちなのか」

 という部分が見えないまま、その "解決" にあたる部分の ITPro の記事とか、ブログで唱えられる推奨行動、 BBS の議論を読んでいるから、読んでて色々なことが分からなくなっちゃうのかも。

※発端となった記事を探しておきますね。