単一言語しかしらないのに同業他社の尊敬を集めているプログラマーというのを私は見たことがない

 またアノ話題なのですが、あったあった、見つけました失念した URL。弾小飼さんのところのブログだった。

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51130751.html

これは結局山と同じで、高くしようとしたら裾野をある程度広げないと駄目だし、裾野を広げたら自然とその上により高いものを載せられる。単一言語しかしらないのに同業他社の尊敬を集めているプログラマーというのを私は見たことがない。

 他に、もうちょっと具体的にキャリアプラン寄りの話(出世とか、転職とか)が転がっていたような気がしたのですが、それはこの一連の議論の発端となったエントリ中途半端に優秀なプログラマが「正しいプログラミングテクニック」だと妄信しがちな3つポイントのトラバのどこかにあるんじゃないかと(ぉい

 弾小飼さんとこでは「私の言語遅延学習法」というエントリもあって、「必要を感じるまで学ばない」というのは、僕の中のプログラミング言語習得のイメージに近い。そう考えると妙な話だよな……積極的に色んな言語を身につけよう的な議論はまた別のブログで読んだのかな。

 プログラミング言語は必要に応じた学習でいいけど、逆に、数学や物理は、ものを知らなければ必要を感じることすらできないので、出来るだけ広い範囲で定理や使い方を知っておいた方がいいというのが僕の考えです。

 で、僕は会社勤めを始めて12年(途中アニメ業界にいたけど)、「複数プログラミング言語を覚えたら人生有利だよ」と言われたことはない。でも、業界の変遷に合わせてアセンブリ→C言語→C++そしてシェーダ言語を覚えていかなくてはいけない時代だったので、みんな「特に言うほどのことはない」という状況だったかもしれない。意識するのはこれからかもしれないですね。でも新人さんでも最低2〜3言語は最初から使えるからなぁ……少なくともCとC++は……

 言語が視野を広げるという点でも、果たして数学物理などの話以上のことなのかという点がまだ納得できない。現時点の認識で書くと、 Perl 知ってたんでコレをコウイウ解き方できましたわ!みたいなのは、経験してないし、 "具体的に" イメージできない。具体的にイメージできないがゆえに、こっちの業界では話のプライオリティは低いんじゃないかという話なんだけど……
(でも IT 業界では高いらしい?違う?)

 アプローチはやはり数学物理が増やしてくれると思う。ゲームはゲーム性のために嘘をつく世界なので、ものの考え方や切り口に、どの学を、どの程度、どう使うかが重要で、そのための解法になる。たとえば、資格定規では絶対に運動力学になるところを、幾何学(純粋な空間の計算のみ)でアプローチするなんていうのがある。これは運動力学だとゲーム性の担保や調整が難しいからなんだけど、こんな感じで、幾何学的アプローチとか力学的アプローチとか、XX学的アプローチってのがあるので、再三書いてるように数学は僕は言語から得られる何かより重要だと思う。こういう話ではない「解法の増加」ってなんなんだろう?

 また、Cライクシンタックスの言語はなんぼ覚えても一緒なんじゃないかという気がする。そこに発見はあるんだろうか。だから、こっちの業種だと、アプローチの手段を増やすという意味での言語の習得は、それ(数学物理)をひととおり抑えてからでいいんじゃないかなぁ。 IT 業界でも(数学物理でないにせよ)そういう話だったのかな。