PSPのテーマ
PSPとPS3のテーマ機能は、「外観を変えたい」というエンドユーザーの素直な要望を満たしている。
ユーザーは「外観を変えたい」という希望と「外観を弄りたい」という希望の2つを持っていると思う。それを切り分けないと、時にとんでもないことになる。今は携帯のメニュー画面も交換できる時代だが、メニュー画面を変えて楽しむ人のことを想像すれば、「テーマを変えたい」という気分が「弄りたい」とは違うことは分かると思う。
PSPでは(PS3も)、テーマを変えると、こうして背景とアイコンが置き換わるのだが、テーマが作られて以降に新しく(バージョンアップなどで)登場した新しいアイコンは、デフォルトのものがそのまま表示される。
Legacy_AdminRenderSystem のオーバーライド機能も同等の動きをする。最低限あれでいいということになる。表側は「こう見せたい」という希望があるだろうから、「弄りたい」というレベルのユーザーも多いだろうけど。
……何段階くらいあるんかな。以下、想像です。
エンドユーザー
気分でテーマを変える。テーマに全面的に身を委ねちゃう。
ハイエンドユーザー
テーマに積んである調整機能を使ってテーマをカスタマイズする。ソウルキャリバーIVのキャラクリエーションとかを延々とやり込むタイプ。
リトルデザイナー
ありものを弄って、自分の思うようにしてしまう。 OSS のコードをとってきて、弄ってコンパイルするようなものなので、開発者の領分に入るだろう。しかし、リソースデータ変更レベルに留まる。
テーマデザイナー
かっこいいテーマを作って配ってくれる神。
開発者
標準で入っているレンダーシステムやレイアウト機構を交換してテーマを作る。仕様書に沿って開発して納品するタイプの業者さんが、標準のテーマコンセプトでは仕様を満たせなかったというケースが現実的な想定としてもっとも考えられる。
全部いっぺんに考えるとぐちゃぐちゃになりそうなので、きちんと分けて、機能と設計の応対を考えるのがよさそうだ。