フリーウェアの強さ

 先日シャープが Zaurus の生産終了を決定したが、前々から見えてた話でもあり、愛好家は特に動じることなく自分たちのフリーソフトの開発を、そのテンションが尽きるまで(^^; 維持すると思う。それなりに手軽なハンドヘルド Linux マシンなのは違いない。 X68K でフリーの世界へ飛び込んだシャープユーザーとしては、メーカーが撤退してからが本番だという気もする。;;

 20年以上活動を続け、いまだにソフトを書いているMSXファンを最高峰に、X68KZaurusでプログラムを続けた(続ける)ファンは、フリーの世界の独特の強さを証明していると思う。僕自身X68Kでぎりぎりまでやった一人であるつもりだが、それでもMSXの人にはとてもかなわない。僕は、DOOMをひたすら移殖しつづける人や、終了したハードの上でコードを書き続ける人たちを心底尊敬している*1。そう考えるとシームレスに移行しつづける今のPCに移ってきたのはつまらないところもあるなぁ……PS3でフリーのXMB上のアプリ書かせてもらえれば、そこを住処にするんだけど……

 フリーのゲームエンジンやフリーゲーも似たようなもので、プログラマが作るのが面白いと思えば、それは作られ続ける。それ以外の理由で開発が維持されることやないだろう。他人から見れば、そんな小遣い叩いてへぼいMMORPG作るならワールドウォークラフトでよくね?とか、そんなへぼい戦闘機シューティング作るならエースコンバットでよくね?とかツッコミどころ満載だろうが*2、遊ぶのと作るのはまた違う娯楽ナンデス。

 XOOPSでITビジネスの世界を隣に見ることができたが、フリーソフトのプロジェクトとしては、いずれ独自CMSが廃れる時代を迎えたときに真価を問われるだろう。そういう意味では、ビジネス話の前から活動していたXOOPSという世界観は、(僕の考える強さという点で)強いと思っている。

*1:X68K以降、ホビープログラマとしては、どうも新しくもなく、古くもなく、専攻とも言い切れないところでコードを書いてる気がするので、そういう活動をしている人をすごくリスペクトしている。

*2:実際、MMORPGを作ってた頃はOSCで出会ったオッサンに「そのソフトは金にならないからオープンソースじゃない」とまで言われたことがある。orz