嫌じゃけーやめたんじゃないけー
たまにアニメ業界のことを悪く言うことがあるけん気をつけんにゃいけん。
人は時に会社を変えたり、転職したり、業界を変えたりする。そのあとで、元いた世界の悪ぃ話をすることがある。
自分が経験した業界や職種の明部も暗部も見とるわけじゃけど。
けど、ほんまは、良かったこと、楽しかったこと、熱かったことに後ろ髪引かれとるけん、去って行く自分を正当化するために、悪りぃことを並べてしまうんよね。
ほんまは嫌じゃけーやめたんじゃないけー。
ほんまは他にもっと好きなことができたけー……他にもっとやりたいことがあるけー、そっちへ行くだけじゃと思うんよ。
あるいは自分のやりたいことができんけー、やりたいことをやるために外に出る。
ぜんぶ自分視点の話、自分の尺度の話なんよね。
そういう感情でやっていく仕事じゃと思うもん。
じゃけん、またもし別の世界へ行くことがあったら、わしは、
- 悪ぃところ
- 楽しかったこと
- 新しく好きになったこと
の順番に人に話したい。
悪りかったことを話に残すこと自体は重要じゃと思う。
その世界は、残った人と新しい人で、またずっと続いていくわけじゃけんね。