ゲーム開発英語クラス101<プリプロダクション編>に行ってきました

 架け橋ゲームズさん主催のイベント「ゲーム開発英語クラス101<プリプロダクション編>」に行ってきました。

 場所は錦糸町の貸し会議室で、3時間くらい。ゲームデザイナーとして世界中の大中さまざまな規模のスタジオで働いてきた経験のあるザックさんという方が中心的な講師を務めて、IT翻訳やゲームローカリゼーションで長い経験を持つCEDECIGDAでお馴染みの矢澤さんがサポートにつくという形で行われました。

 クラスが始まって、よい意味で裏切られたのが、なんと全編が英語で進行したことです。といっても、僕レベル(高卒・英語赤点orz)でそこそこ聴き取れましたので、英語のベースが出来上がっている方ならまったく問題がないと思います。たとえば大学出た直後くらいの人で7〜8割分かったと言ってました。ザックさんの英語は明瞭で聴き取りやすく、ゆっくりと喋ってくれて、ひょっとしたら単語も選んでくれたのかもしれません。GDCの講演の聴き取りに比べれば全然楽でした。僕の英語力では、GDCの講演は3時間も聞けば頭痛が起きるのですが、昨日は頭痛くなりませんでしたから、これが何よりの証拠です!

 また、サポートの方が時に日本語の解説を付け加えたり、ホワイトボードにキーとなる単語や文章を書き出してくれたり、質問や聴き取れなかったところを通訳してくれましたから、ここまでやってもらえれば、全編英語でも実質的な問題は少ないのかなと思います。
 ハードな英語クラスではなく、中学の英語授業にネイティブのゲストが来たけど、優しい英語の先生が生徒をサポートしてくれるので、安心して授業の内容に取り組める……みたいな雰囲気といえば伝わるでしょうか。

 質疑応答は都度可能な雰囲気になっていて、そこも欧米の授業っぽい雰囲気なのかなと感じました。周りの方は英語でガンガン質問していましたが、僕の英語力では無理!なので、サポートの方に通訳をしてもらいつつ、僕も疑問に感じたところはどんどん質問させて貰いました。参加者同士のやりとりもガンガンあって、すごく良かったです。

 クラスの中身はプリプロダクション編ということで、バーティカルスライスやプリビズといった開発フェーズに関わる話だけでなく、文化の違いにも及び、欧米と日本で異なるディベロッパーとパブリッシャーの関係性や、コミュニケーションのあり方にも言及されました。次回以降は分かりませんが、僕は「ゲームの一般論の勉強」「英語の勉強」「実務の勉強」の3要素を軸に組み立てられているように感じられました。

  • テーマ(今回はプリプロダクション)に関する一般論としての講義がある。
    • ここはゲーム開発のセミナーといえる。
  • その中からキーとなる単語、イディオム、表現が都度ピックアップされていく。
    • ここは英語的なセミナーといえる。
    • カタカナ発音だと通じない単語がピックアップされ、発音練習までありましたw
    • 日本では○○の意味だが、海外では○○の意味、という単語。ほとんど同じ意味で使われる2つの用語のうち片方はネガティブな意味を持っている等の知識も持ち帰ることができました。
  • 文化・体制の違いによって起こる問題の具体例や、改善のための議論。
    • ここは実務的なセミナーといえる。


 第2回も本当に楽しみです。
 ちなみにクラス後のアフターパーティは、近所のHUBに開店と同時に乗り込んで、好きに飲み食いしながら話をするスタイルで、会計も各自なのでいつ帰るのも自由。スタートとエンドを合わせるタイプの懇親会とはちょっと違っていて、アメリカの人って飲んでてもパッと帰ったりしますけど、あんな気楽な感じです。日本で例えるなら立ち飲み屋の飲みの雰囲気。
 ハッピーアワーだったこともあって僕はキリンフリー2本で480円でした。用事があって2時間半くらいでおいとましたのですが、なんとそのあと3時間やってたらしいです。セミナー3時間でアフターパーティー5時間! でも参加者の参加動機考えると、ゲームの話できて、海外実務の話できて、英語勉強の話できて雑談できるわけでしょ。クラスで分からなかったところの質問とか議論の続きもできるわけですし。そりゃ話題尽きないわ……