「UE4極め本」で自習する方へ

出版からかなり時間が経ちましたが、まだまだたくさんの方が手にとってハンズオンを始めてくださっているようで、とても嬉しいです。冬休みに自習としてやろうという方もいらっしゃるようです。ありがとうございます!

 

本書は、UE4.7.6をベースにしているため、最新版ではメニューが異なっていたり、一部のノードの組み合わせが効かなくなっているところがあります。最新版を触りたい方の気持ちもよく分かるのですが、本の主旨としては、UE4の最新版の機能を紹介するというよりは、ワークフローや概念の理解のほうに大きなウェイトを割いています。それが使いこなすためのキーですし、バージョンに依存しないUE4の骨子のようなものだからです。最新版を使わなかったとしても何か学習しそびれるものはありません。

よって、本の中でも述べていることではありますが、ハンズオンの際は原則として本の推奨バージョンである4.7.6を使用することを強くお勧めします。貴重な冬休みの時間を失うことなく、サクサク進められますし、行き詰まったところがあったら配布ビデオをそのまま参照でき、作業中にプロジェクトを壊しても配布しているプロジェクトデータの章データから再開することもできるからです。

 

ゲーム開発の経験がある方であれば、最新版を使っても(一部本の通りにハンズオンできない箇所にぶつかっても)さしたる混乱もなく、自力で別の方法を使ったり、ハンズオンを飛ばして、本文やビデオを追うだけでも内容を把握できたりしますし、読み飛ばしの勘所も十分持っていることと思います。しかし、初学者の方の中には、「本の通りにならない」ことがバージョン問題なのか自分の操作ミスなのか自分で区別できなかったり、内容を飛ばすことに強い不安を持っている方もいるようです。そうであれば、無理をして最新版を使い、自ら学習効率を落とす必要はありません。

 

ミスマッチバージョンでハンズオンに着手してしまったという方は、途中からでも4.7.6に移って、プロジェクトデータから直近の章データを読み込んでハンズオンを再開するか、動かないところは思い切って飛ばしてしまうといいでしょう。そのときはビデオのほうで動作を確認しておけば、頭の中で理屈が繋がると思います。

 

バージョンエラッタをしっかり準備して対応したいところだったのですが申し訳ありません。

 

Unreal Engine 4で極めるゲーム開発:サンプルデータと動画で学ぶUE4ゲーム制作プロジェクト

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