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これまでの活動はオープンソース活動だったのか

OSS

 以前、オープンソースMMORPG開発に参加していた頃、こちらでも書いたけど、OSCの酒席でどっかのオジサンに「それはオープンソースじゃないねぇ」と言われたことがある。もう何年も前の話だが、一昨日までしっかりムカついていた。が、昨日になって、「なかなか言い得て妙かもしれないなぁ」と思い始めた。

 よくよく考えてみると、「オープンソース活動」と「オープンソースをライセンスとして採用したソフトを開発する活動」は明らかに等価ではない。 GPL や修正 BSD は昔からあって、パブリックドメインと併せてインディーズゲームではよく使われていた。

 日本でパブリックドメインが使えないと勘違いして、自作ソフトを修正BSDに切り替え始めた頃にはまだオープンソースという言葉は存在しなかったから、僕は "オープンソース活動をしてない人" だった。それからしばらくしてオープンソースという言葉がブレイクして、活動内容は一切変えてないのに、僕は自動的に(対外的には) "オープンソース活動をしている人" になった。ここで僕自身が "自分はオープンソース活動をしている人である" と思い違いをしたかもしれない。もし仮に "オープンソース活動をしている人" でありたいのならば、マインドセットの変更が必要だったと思う。コードを書いて撒いている、という開発者特有の事実を盾に、そこについてまったく何も考えずに、さも OSS 分かってます的な顔でここまで来たところに大きな反省を感じ始めている。

 あのオジサンは「君たちのソフトはオープンソースではない」と言ったけど、本当に言いたかったのは「君たちの活動オープンソース活動ではない」と言いたかったのではないだろうか。しきりに「それ金になるの?」「何が得なの?」「金にならないじゃん。赤字じゃん」みたいなことばかり言われたので「金にならにゃあオープンソースじゃないんか、この野郎」と思って一昨日まで怒ってたが、そこは言葉の激しさゆえに勝手に焦点にしたが、それは興味本位のわき道の余談で、あの一語に至るウェイポイントではなかったかもしれない。

 むしろ、あの席で GPL だからとインディーズ活動について話したこっちの方がKYだったのかも……。オジサンも「コミケに行ったほうがいいよ」的なことが言いたくて、うまく言葉が出てこなかっただけかもしれない。

 そのとき参加していたMMORPGなどの活動は、ゲームコンテンツを作るインディーズ活動であって、別にオープンソースという言葉がなくても、同じライセンス(GPL)で開発を始めて、同じように作る仲間を募っていただろう。だいたいゲーム系のプロジェクトはどこもそう。だから「GPL のフリーな MMORPG」が無難な表現で、「オープンソースMMORPG」と言ったのでオジサンは「それは違う」と思ったのではないだろうか。

 何にしても家で書いたものは全部フリーで撒くので、オープン活動なり、フリー活動なり、インディーズ(同人)活動なり、ゴミ箱に突っ込むなりで好きに使っていただけたらと思う。僕はあんま深く考えるのはやめよう。どうせコード書いてフリーで撒く以上のことも以下のこともしないわけだし……

 一昨日に、 IGDAボードゲーム大会に参加した折、インディーズ開発に関して色々動き始めているという話を聞いたのが、このことについて考えるきっかけになった。僕は元々コミケ層ではないフリー活動に関しては OSC に持ってきて技術交流ができるのではないか(だいたいコミケは頒布会であって技術交流会ではないので)、そこで Mod やゲームエンジンを扱えたらと思っていたのだけど、それは「オープンソースライセンスを採用したインディーズ活動の持ち込み」として冒頭のようなことになるかもなとも思う。僕のこの考えは、難民の誘導であって、オープンソース活動への参加とはいえない

 「オープンソースと地域産業の振興」みたいな話をしている横で「乳にボーン入れてフィジックスで揺らします。注:全部オープンソース」みたいなことやって大丈夫か、という話。大丈夫か大丈夫でないかといえば確実に大丈夫だと思いますが、もっと他に適切な場所ができるなら、そちらに力を注いだほうがいいと感じる。たとえば、今回「CMSオープンソースリーダーを集めてのパネルディスカッション」というのに出席する予定なんですが*1、やっぱやる方も見る方もそっちの感覚を求めてるのかなぁと。

 また、インディーズ活動的な感覚を核において XOOPS Cube を書いてるから色々浮きまくるのかなとも思った。自覚出てきた?*2 まぁこれは一番手を動かしたヤツがこんなヤツだったという XOOPS の不幸ということで……

*1:龍司さんか tadashi さんが出たほうがディスカッション的にはいいと思うんだけど、オープンソースリーダーなる語の対外的な意味での解釈に悩みぬいた結果、とりあえず自分が出ることにした

*2:ただ、「単に使う」ということであれば他のサービスを使えばいいわけで、「もの作りおもろい」「組み立て楽しい!!」的な感覚を中核に据えて、その意味をしっかり抑えておかないと、 XOOPS みたいなのは先がないと思う。だから XOOPS2 以来の世界観は、個人的には非常にツボにきている