なんか損した気分


夕べの9回表の末永の逆転3ランでレフトスタンドははぁ凄いことになった。みんな抱き合って、歓喜し、涙して、泣き出したジイチャンがテレビ中継されるほどの歓喜の渦。たくさんの人が「今季ベストゲーム」「奇跡の試合」と言ったり、書いたりしとった。

ほいじゃが。実を言やあ、わし、あの9回表で、負ける気がまったくしとらんかったんよ。初戦こそ勝つか負けるか分からんかったけぇ、石原の勝ち越しHRには大興奮して、未だに弾道が目に焼き付いとるんじゃけど、夕べは普通に勝つと思っとった。じゃけん、末永の逆転弾は「まさか」というよりは「本当にやりやがった」という感じで、それはもう興奮したけど、なんつーか「難しい脚本をよくこなしたなぁ」という感じで、即泣いたり、即ベストゲームだ!という感じはせんかった。だって、どっちかいやぁ、永川が1点差守り切った方に興奮したもん。

あとでみんなの感想を聞いて、しまったスポーツの見方で損してしもうたと。要は先に逆転を盲信しとったせいで、敗北する可能性のストレスを感じておらず、その圧迫から逆転するカタルシスがほとんどなかったこと。現地まで見に行っとるのに、凄い損してる。orz

でもファンがこがなんじゃけぇ、選手も最後の一人になるまで「わしらぁは勝てる」と自信を持ってプレーしとったんじゃないかのーと思います。わしみたいな人も一人二人じゃないと思うで、レフトスタンドそがな空気じゃったもん。