熱量の敗北
こないだNHKの番組で、膵臓癌の治療薬開発の話をやっとったんじゃけど……
なんでも日本の研究は補助金頼みで、その補助金も7000万くらいしかないらしい。対してアメリカは30〜40億の予算を確保し、治療薬開発で大きく世界をリードしとるそうな。
あーあ、また資金力の差か……と思ったら。
アメリカでは、膵臓癌で家族を亡くした遺族がネットワークを作り、癌の撲滅のために、自らも寄付し、そして各地のイベントで寄付を募り、自らロビイストとなってワシントンD.C. の有力議員に陳情を繰り返したんだと。
そんで寄付だけでもそれなり(数十億)を確保し、ロビー活動でも安定した国家予算を獲得した。
その膵臓癌ネットワークのNPOの人がインタビューに答えとって、
「研究開発者には開発を進めて欲しいのです。政治家への陳情は私達でもできます。彼らがワシントンD.C.に来て、そういったことに時間を割く必要はないのです」
と言うとった。
このストーリーはショックじゃった。これって、国家システムや資本力の差じゃないよね。人間の熱量の差なんよね。
実は日米のゲーム開発の差も、熱量の違いなんじゃないかと感じることが多くて……それなりにショックじゃった。
色々思うところもあったけん、この話を色んな人に話したんじゃけど、こういう考え方もあるって教えてもろうた。
もはや目を背けるしか他に道がなかったら、使わせて頂きます。