明日も頑張って会社へ行くよ

 広島カープにすぎたるものふたつあり、鈴木球団本部長シュールストロム駐米スカウト。とうたわれたものだった。カープが苦境に陥るたび、優良助っ人を送り込んできては最悪の結果を回避させてくれた。そしてその外国人の年俸が払えなくなり、よその球団に移ると、また助っ人を送ってきてくれるのだ。そして定期的に覚醒する生え抜き選手。最近のカープは覚醒→FA→助っ人→移籍→覚醒...という具合に、国内スカウトと国外スカウトをフル回転させて地獄への脱輪を防いでいるような状態だ。

 さてそうなると、シュールストロム自身が他球団にヘッドハンティングされるのでは?という疑問も当然浮かぶだろう。僕も「何らかの防護策を!」と何度か球団にメールしたことがある。

 しかし、実はとっくに巨人に巨額を提示されて引き抜かれそうになっていたらしい! その情報が Wikipedia にあがっている。

http://ja.wikipedia.org/wiki/エリック・シュールストロム
 その力量を買われ、巨人に高額年棒での引き抜きをもちかけられたが、「引退まで世話をしてくれた広島以外で働く気はない」と断っている。 時々球場に訪れ、自分の推薦した外人の活躍を見るのが楽しみだという。

 「引退まで世話をしてくれた広島以外で働く気はない」
 シュール、あ、あんた漢だよ!! (つoT)

 外国人は報酬優先なんていいますけどね。日本人選手こそそういう奴がいるんじゃないですかね。わたしゃこれ以上はなにもいいませんけどね。

 ということで39イニング連続無適時打ですが、このエピソードでなんとか明日会社へ行くだけの精神力を回復させることができました。ありがとう、シュール。

 あと、一言いわせてくれ。
 きたねーぞ巨人!!!

これから始まる会社員人生を漢字一字で表すと「挑」

 いやすごい!すばらしい!
 桃じゃないですよ。挑戦の挑です。

4万9488円と3万6103円——新社会人の堅実な金銭感覚
これから始まる会社員人生を漢字一字で表すと? 4月に新社会人になる予定の学生に聞いたところ、トップは「挑」であることが、ユーキャンの調査で分かった。「挑」を選んだ理由として、「たくさんの新しいことへ挑戦していくことになると思うので」「チャレンジする心を大切にしたいので」などがあった。

 僕の身の回りの話になっちゃいますが、ちょっと前までは、若い人ほど保守的な印象があって、嫌な傾向だなぁと思っていました。やっぱり時代時代で考え方も感性も違うみたい。

 実のところ社会人の生き方としては、何かを自分でやるよりも、他人のやったことに口出しするほうが「苦楽」でいえば、「楽」です。ちょっと昔の話だけど、「ものを作ったら負けです」ときっぱり言い切った若い人もいた。ものを使う人、選ぶ人、批判する人という立場がいいんだと。前ちょっと書いた技術のエンドユーザーというやつです。これからの時代、技術者の定義がどう変わるか分かりませんが、それにしたって入社2年目でそりゃねーよ、みたいなショックがあったなぁ……

 ただ、なんだかんだで、どの会社の評価制度も最低限よくできていて、そういう人は給料が上がらないようになっている。だから、そういう人は最終的には自分の置き場所を別のコミュニティに置くしかなくなっちゃうんですよね……それが転職だったり、また別の行いだったりするんですけど……あまりうまくいった話は聞かない。

 心を強く持って挑戦を続ければ、そういう人たちとは、また全然違う人生を歩めると思う。確実に色々言われ、妨害され、協力を得られず、時に孤独になり、結果を出せなかったときはこれまでにない体験をすることになると思いますけど*1。挑戦が必ず報われるわけでもなかったりするが、かなり健全な足跡を残せるので、「挑」という選択はすごく素晴らしいと思う。

 ひとまわり世代が違うけど、わしも負けんぞ!と思う。ただ、新社会人の世代の人たちにとっては、ジイサンたちじゃなくて近々の先輩の世代(つまり僕のちょい下くらいの後輩)が大きな壁になるかも……

 ドラマなんかでは、よく年食った保守的な爺さんが出てきて、若い人のチャレンジへの壁になるような展開が描かれますが、年齢ではなく、保守とリベラルが何年かの周期で入れ替わりながら世代を重ねているんじゃないかという気がする。保守の人はリベラルの先輩とリベラルな後輩に挟まれ、リベラルな人は保守の先輩と保守の後輩に挟まれるみたいな……

 ひとまわり先輩とかひとまわり後輩の人のほうが話が合うことってありませんか?

 景気の波とかとなんか関係あるのかな。

*1:このへんが挑戦するより挑戦した人に指を突きつけるほうがら楽だといわれる所以かもしれない